クリニックのLPを内製化する手順 告知ページを1日で作る
自費や検診の告知ページを内製化するにはどう始めるべきか
自費や検診の告知ページを内製化するには、ホームページ全体を改修するのではなく、特定の自費診療や検診を案内する単発のページに絞って着手します
新しい検査機器を導入したときや季節ごとの検診キャンペーンを実施するときは、その目的やメリットを専門用語を使わずに伝えることが求められます
必要な情報を必要なタイミングで出せるよう、自分たちの手でページを作れる体制を整えていきます
専門的な知識を持ったエンジニアがいなくても、現場のスタッフが直感的な操作で情報発信を担える時代になっています
外注という選択肢に縛られず自分たちで手を動かすことで、時間と手間の無駄を省くことができます
こうした取り組みは、ホームページの内製化を進めるうえでも重要な第一歩になります
音声入力とAIを使えば文章を書くのが苦手な人でも発信ができます
日々の業務で患者さんに説明している内容をスマートフォンに向かって話し、AIに整えさせるだけで原稿の土台が完成します
まずは単発の告知ページから始め、発信のハードルを下げることから取り組んでいきます
クリニックのLPを院内で作ると現場はどう変わるのか
外注に出していた頃は納品を待っていた告知用のLPを1日で作る体制を整え、思い立ったときにすぐ患者さんへ案内を出せる仕組みを置きます
同一グループの診療現場では、告知や案内のLPは院内で20本以上つくってきました(当社の作業記録・2026年8月時点)
1本目に時間がかかり、2本目からは速くなるという実感を持って現場を回しています
ベースとなる構成の型が一つできあがれば、それを複製して写真と文章を差し替えるだけで次のページを作れるようになります
また、医療従事者向けの講座では、LPと62枚の発表スライドを院内で用意したこともあります(当社の実績整理・2026年8月時点)
外部の業者に依頼するための仕様書を作る時間があれば、自分たちで手を動かして形にしてしまったほうが早く進むことも少なくありません
厚生労働省の受療行動調査(令和5年)では、病院の外来患者(複数回答)のうち、医療機関が発信するインターネットの情報を入手先にした人は28.8%となっています
さらに、総務省の通信利用動向調査(令和6年8月末)によると、全国のインターネット利用者のうち、利用目的が検索サービスの利用である人は79.4%、ホームページやブログの閲覧である人は57.4%にのぼります
地域の方々に自院の取り組みを知ってもらうには、検索されたときに読める場所に情報を置くことが求められます
厚生労働省の医療経済実態調査(2024年度)によると、開設者が医療法人の一般診療所の損益率は平均4.8%、中央値2.8%となっています(2023年度は平均8.3%、中央値5.8%)
また同調査において、開設者が医療法人の一般診療所のうち損益差額が黒字である割合は2024年度で62.8%、赤字は37.2%です(2023年度は黒字72.8%)
経営環境が変化するなかで、外部に依存せず自分たちで情報を発信する力をつけることは、クリニックの基盤を強くすることにつながります
告知用のLPを1日で形にするための具体的な手順は何か
ページを作る手順は、構成の型を決める、文章と写真を準備する、ツールに流し込むという3つのステップで進めます
誰がいつ何をするかを明確にすることが、途中で手が止まらないためのポイントです
以下の表は、単発の告知ページを作る際の具体的な着手手順と担当者の割り振りを示したものです
| 着手手順 | 誰が | いつ | 確認する指標 |
|---|---|---|---|
| 1. 構成の型と目的を決める | 院長または事務長 | 企画の段階 | 誰に何を伝えるページか明確になっているか |
| 2. 文章の骨組みと写真を揃える | 現場スタッフ | 制作の前日までに | 必要な素材がすべて手元にあるか |
| 3. AIを活用して文章を整える | 現場スタッフ | 制作の当日 | 患者さんに伝わる言葉になっているか |
| 4. Webページ作成ツールに流し込む | 事務長または担当者 | 制作の当日 | スマートフォンで読みやすいレイアウトか |
まずはページのゴールをどこに置くかを院長と事務長ですり合わせます
問い合わせの電話をもらうことなのか、Web予約の画面に進んでもらうことなのか、目的によって構成が変わってきます
ゴールが決まれば、それに合わせて必要な情報と写真のリストを洗い出し、現場のスタッフに共有します
現場のスタッフが普段の診療で使っている説明を音声入力で吹き込み、AIに整形させます
私たちは診断やスクリーニング、診断補助といった領域には踏み込まず、あくまで業務効率化に限定してAIを活用しています
生成された文章をそのまま使うのではなく、自分たちの言葉として違和感がないかを確認しながら整えていきます
文章と写真が揃えば、あとは直感的に操作できるWebページ作成ツールに配置していくだけです
見出しの大きさやボタンの配置を調整し、スマートフォンで見たときに読みやすいレイアウトに仕上げていきます
こうして告知用のLPを1日で形にするという動きが、自分たちの院内でも実現できるようになります
少しずつ小さな成功体験を重ねていくことで、AI導入の最初の一歩に対する抵抗感も薄れていきます
医療広告の自己点検と公開後の直し方はどう進めるか
ページが形になったら、公開する前に医療広告ガイドラインに沿っているかを必ず人が確認します
表現のチェックにおいてAIを補助的に使うことはできますが、最終的な責任は医療機関にあるため、院長や管理者が目を通すプロセスを省いてはいけません
このプロセスをおろそかにしないことが、医療広告ガイドラインとAIを正しく両立させるための条件です
確認する項目は、誇大広告になっていないか、体験談を載せていないか、ビフォーアフター写真に詳細な説明が付いているか、客観的な事実に基づいているかの4点です
とくに自費診療の案内においては、提供する治療の内容や費用、リスクや副作用についての記載が漏れていないかを念入りにチェックします
問題がないことを確認したら公開ボタンを押し、患者さんの反応を見ながら修正を加えていきます
院内で作っていれば、患者さんからよく聞かれる質問をその日のうちに追加し、ページを育てていくことができます
「ここの表現が分かりにくい」という声があれば、すぐに管理画面を開いて書き換える柔軟さが内製化の強みです
ツールのアカウントを共有し、複数のスタッフが触れる状態にしておくことで、特定のスタッフが休んでも更新が止まらない仕組みを置きます
誰がどこを直したかの履歴が残るツールを選べば、間違えて消してしまったときでも元に戻すことができます
よくある質問
- クリニックのLPを内製するにはどのようなツールを使えばよいですか
- HTMLやCSSの知識がなくても直感的に操作できるWebサイト作成ツールを選びます
国内向けのサービスであれば日本語のサポートがあり、現場のスタッフでも扱いやすいものが多く見つかります
最初は無料のプランから始め、使い勝手を試してから本格的に運用する流れをおすすめします - 院内のスタッフにWeb制作の経験がなくてもLPは作れますか
- はい、経験がなくても文章と写真を枠にはめ込んでいくだけでページが完成する仕組みが整っています
難しい設定は避け、まずは1ページのシンプルな構成で公開までたどり着くことを目標にします
操作に慣れてくれば、少しずつデザインを整えたり内容を充実させたりしていくことができます - 作成したLPの内容が医療広告ガイドラインに違反しないか不安です
- 表現に迷ったときは、厚生労働省が公開している医療広告ガイドラインの事例集と照らし合わせます
AIにガイドラインのルールを読み込ませて下書きをチェックさせることも一つの手です
ただしAIの判断を鵜呑みにせず、公開前には必ず管理者が内容を確認する体制を置きます



